海外宇宙ビジネス・マンスリーニュース

2023年10月31日 (株)サテライト・ビジネス・ネットワーク

編集者:大石 強
発行責任者:村上 淳

Silicon Valley Space Week 参加報告(村上)

1. 概要

2. 主たる講演

3. 展示

4. 感想

1. 概要

会場となったコンピューター博物館の外観

米国シリコンバレー(サンフランシスコ)にて10月17~20日Silicon Valley Space Weekが開催された。前半は衛星やビジネスの動向を中心としたSatellite Innovation、後半は軍関係の衛星動向をテーマとしたMILSAT Symposiumと言う構成になっていた。
シリコンバレーの中でも歴史あるコンピューター博物館で開催され、衛星の最先端技術やビジネス動向を示す場となっている。

Google、Amazon、Microsoft、Appleと言うハイテク企業が集結するシリコンバレーには第2次世界大戦時、通信・電気産業の強化が必要と言うことでコンピューター技術の元となる通信技術を育成して来た歴史を持っている。これらの技術をベースとして小型衛星にも取り組んで来ており、新興企業のPlanetやSpireが生まれた地でも有名になっている。

今回のコンファレンスは小型衛星が最早実用で使われる段階となってきている中、ビジネス動向や軍の戦略にどの様に位置付けられているか知る上で有効な機会であったと考えている。

2. 主たる講演 4. 感想

<以下略>


2023年10月 宇宙ビジネス関連『事業ポジション別』・『市場分野別』トピックス

【Established Space及び他トピックス】【Hybrid Space】【Emerging Space】
【衛星】■FCC、衛星軌道離脱の失敗でDish Networkに罰金 [NO.005]
■フィリピン、領海での中国の「暗躍」に対抗するためカナダの衛星を利用へ[NO.027]
■欧州の宇宙企業が光リンクの仕様を決定[NO.029]
■宇宙保険会社、4基のGEO衛星の推進系トラブルでさらなる請求に備える[NO.030]
■台湾初国産気象衛星トリトン打上げ、地上局交信も成功[NO.034]
■Viasat、ViaSat-3 Americasの代替え機調達を回避するのに十分なスループットを確保[NO.035]
■DOD、SES Space & Defense にLEO IDIQ契約発注[NO.056]
■USSF / SSC 超小型GEOソース募集[NO.057]
■スラーヤ+Nybl、AI+MLソリューションでSATCOMを再定義する戦略的パートナーシップを発表[NO.060]
■宇宙開発庁、ノースロップ・グラマン社に38基の衛星と支援サービスに関する7億3200万ドルの契約を発注[NO.072]
■宇宙軍、MEOコンステレーション用ミサイル追跡衛星の調達を開始へ[NO.073]
■中国の北斗システム、中国内外の人々の生活をサポート[NO.075]
■CesiumAstro社、SES社+Hughes社、拡張可能なKaバンドアクティブフェーズドアレイSATCOM端末のデモ[NO.017](図-4)
■NASA、 CSDAプログラムにUmbraを選定[NO.028] 
■Cognitive Space、2件のSDA契約獲得[NO.051](図-5)
■宇宙開発庁、ヨーク・スペース社に62基の衛星を6億1500万ドルで契約[NO.054]
■スペースX、「独自の条件」で国防総省にスターリンク・サービスを提供[NO.007]
■Amazon、初の衛星打ち上げ 地球上どこでも高速通信[NO.021]
■スタートアップGuardianSat、衛星の自己防衛技術で研究助成金を獲得[NO.037](図-9)
■カタール航空、無料の高速接続にスターリンクを採用   [NO.058](図-10)
■ICEYE + Suhora Technologies、画期的なレーダー衛星画像の契約を獲得[NO.061]
【打上】■アリアンスペース社ベガVV23の打ち上げは小型衛星の展開に成功[NO.024](図-1)
■新協定により豪の宇宙港から米国の打上げが可能に[NO.070]
■ULAアトラス5、プロジェクトKuiper衛星初号機を打上げ   [NO.019](図-6)
■Intelsat、Relativity Spaceとマルチ打上げ契約締結   [NO.038](図-7)
■ULA、アマゾンの衛星コンステ計画「カイパー」の試験機打ち上げ成功 サービスは2024年開始予定[NO.040]
■スペースX、スターリンクス22機打ち上げ 今年70回目の打ち上げ成功[NO.013]
■PLD Space、最初のサブオービタルロケット打上げ[NO.020]
■ Blue Origin、軌道遷移機計画を発表[NO.047](図-11)
■スペースXのライドシェアに苦戦する小型打上げ業者[NO.049]
■スペースX、スターリンク衛星「V2 Mini」の打ち上げ成功(Starlink Group 7-6)[NO.071]
【その他】■中国、2024年に月裏側のサンプルリターンを計画[NO.001]
■Keysight、SATCOM向けフェーズドアレイ・アンテナ制御および校正ソリューションを発表 [NO.010]
■ロシア、ルナ25号の墜落をコンピューターの不具合と発表 [NO.014]
■中国の深宇宙探査支援月衛星コンステ構想[NO.015](図-2)
■アゼルバイジャン、中国の国際月科学研究ステーション計画に加盟[NO.026]
■米国、軍事宇宙計画で同盟国との協力強化を追求[NO.033]
■宇宙保険会社、軌道上サービスに慎重な姿勢[NO.045]
■インド、有人月面着陸の目標を2040年に設定[NO.052]
■スター・トラッカーのアップグレードにより、より多くの衛星がデブリ監視の役割を果たす可能性[NO.053]
■英国宇宙庁はビジネスのために宇宙を解放[NO.055]
■宇宙貨物船「天舟」、打ち上げ頻度が将来低くなる可能性[NO.065]
■GSaaS、軍需市場での足場固めに苦闘[NO.066]
■ITU、月の通信規制を検討[NO.068](図-3)
■Voyager SpaceとNorthrop Grumman、スターラボ宇宙ステーションの開発で提携[NO.018]
■UKのデブリ除去ミッション候補企業が、2つの衛星ミッションの設計マイルストーンに到達[NO.032]
■宇宙開発庁、SpiderOakのサイバーセキュリティソフトウェアを評価[NO.046](図-8)
■Atomos社、AFWERX社から160万ドルのマルチパーティランデブー試験契約を獲得[NO.050]
■AFRLと宇宙軍、インドの新興企業と宇宙技術で協力へ   [NO.064]
■SRI、デブリ追跡プロジェクトでScout Space社およびLeidos社と提携[NO.012]
■英国のアステロイド・マイニング社がSCAR-Eロボットを発表[NO.041](図-12)
■リバーサイド・リサーチ、軌道上物体を分析するSWを開発[NO.042]
【国内】■日本、再使用型次世代ロケットの研究を実施[NO.008]
■JAXA月探査機「SLIM」月スイングバイ実施 [NO.022]
■「操縦士レベル」見える化 JALとJAXA、データ活用し効率的に訓練[NO.025]
■NEC、社会インフラで稼ぐ 宇宙・通信など新事業育成   [NO.031]
■H3ロケット失敗で報告書 文科省の有識者会合[NO.067]
■筑波宇宙センター「特別公開OPEN DAY」11/11[NO.069]
■宇宙戦略に1兆円支援、経済対策 減税規模、3兆円台半ば  [NO.074]
■IST、NICTと超超小型衛星を用いた通信システムに関する共同研究契約を締結[NO.009](図-13)
■政府が「宇宙スタートアップ」16社に最大388億円。月面着陸船、デブリ対策など採択企業一覧[NO.063]
■将来宇宙輸送システム株式会社、政府のSBIRフェーズ3事業に採択(20億円)[NO.002]
■IST次期ロケット「ZERO」開発に20億円 文科省イノベ創出事業採択[NO.003]
■湯本電機、ベトナム衛星開発参画 部品・設備協力[NO.004]
■アストロスケール、世界初のデブリ検査衛星をロケットラボ射場に出荷[NO.016]
■パナインダストリー、電子材料の宇宙暴露実証 自社10製品で[NO.039]
■みずほ銀、宇宙テックに10億円を出資[NO.043]
■商船三井、外航船に衛星通信 年度内140隻導入[NO.044]
■静岡大、宇宙ごみ捕獲実験へ 超小型衛星が完成[NO.048]
■京セラアビックス、月探査機「チャンドラヤーン3」に主要部品を提供[NO.059]
■ソフトバンク(株)の「システム設計のためのHAPS電波伝搬予測法」がITU-Rの世界標準規格に採用[NO.062]